フィリピンに留学するメリットとデメリットをご紹介します。
海外での英語留学といえば、アメリカやイギリスを思い浮かべる方も多いですが、手軽さと費用の安さが魅力のフィリピン留学も英語留学先として人気が高いです。
2023年のフィリピン留学生の数
留学渡航国別の日本人留学生数(JAOS統計調査2023)

2023年の一般社団 法人海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査 では、2023年に日本からフィリピンに留学した方の人数は5,792人で、オーストラリア、カナダ、イギリスについて4番目に多いです。
これは短期留学、大学への留学など全てを含めた数です。
どの国も前年比で大きく増加していますが、前年はコロナで激減していたためです。
留学先は、欧米諸国のが上位を占めていますが、フィリピン留学は、2010年ごろからフィリピン留学が注目をされ、留学の数が急増。2019年のフィリピンの年間留学生数は、2017年に4位だったイギリスを抜いたこともありました。
JAOSでは、以下のように分析しています。
留学はコロナ前の2019年の数字の83%、前年対比218%にまで回復。
中でもフィリピン、マレーシア、シンガポール、韓国などのアジア地域への日本人留学生数がコロナ前の2019年の112%になっており、ヨーロッパ、北米、オセアニアがまだ2019年の数字を超えられないのに比べ、著しく日本人留学生が増えていることがわかりました。
引用元:JAOS(広報・リリース)
アジアへの留学生が増えたとのことですが、フィリピンだけを見ると、2019年の8,232人と比べて、2023年は5,792人と、コロナ前よりは少なくなっています。
ただ、フィリピンにいると、日本人を多く見かけるようになり、徐々に増えている印象を受けます。
フィリピン留学の特長
フィリピン留学は概ね以下のような形が特徴です。
- マンツーマンが多い
- 通学が不要
- 食事込みになっている
- 韓国資本、日本資本が中心
マンツーマンが多い
フィリピン留学はマンツーマンが多いのが特徴で、マンツーマンがメインでグループが数コマ含まれているのが一般的です。
学校によっては、マンツーマンだけのコースもあります。
また、少ないですが、全コースがマンツーマンの学校もあります。
一般的なグループ授業と異なり、マンツーマン授業では教師が生徒一人に集中できるため、個々の学習ペースや目標に合わせた授業が可能です。
たとえば、発音やスピーキングが苦手な人は、それに特化した指導を受けることができます。
また、英語初心者の場合、グループ授業では発言を躊躇しがちですが、マンツーマンなら気兼ねなく質問や練習ができます。
教師との距離が近いため、学習意欲を高めやすい環境です。
全コースがマンツーマンの学校
※AIAPは無料のグループクラスがあります。
-
We’ll English Academy (ウィル・イングリッシュ・アカデミー)
- 学生ひとり一人に丁寧に関わるケア・サポート
- 完全個室×オールマンツーマン
- 厳しい選考をクリアし。ケア力に優れた教師陣
授業料+宿泊費 4週間:198,000円~ -
CAEA(カエア)
- 自分のペースで学べる 落ち着いた雰囲気の学校
- スピーキングに特化したオリジナルのメソッド
- すべてマンツーマンクラス
- 日本人クオリティのホテルとレストランを併設
授業料+宿泊費 4週間(朝食のみ):288,000円~ -
Clak Talk Academy(クラーク トーク アカデミー)
- 治安のよいエリアに立地。快適な生活・学習環境
- 科目別の専門講師。質の高い教育を保障
- 各科目に12レベルのテキスト
- 日本人少なく年齢層は高め
授業料+寮費(朝食はなし) 4週間:$1,330~ -
AIAP(エーアイエーピー)
- 人材紹介会社を併設しており、「フィリピン就職コース」がある
- フィリピンの大学進学サポートがある
- 「インターンシップコース」がある
授業料+寮費 4週間:165,000円~ -
コロンブス語学院
- フィリピン留学最安値レベルでコスパが高い
- 全てマンツーマン、完全カスタマイズ授業
- アットホームな小規模校
授業料+寮費 4週間:143,000円~
通学が不要
フィリピン留学では、学校と寮が同じ敷地内、または徒歩数分の場所にある場合が多く、通学が不要です。
この形式は、時間のロスを防ぎ、学習に集中できる環境を提供します。
特に初めての海外生活や治安が気になる人にとって、移動の心配がないことは大きな安心材料となります。
ただ、学校によっては、提携しているホテルを滞在先としている場合もあります。
食事込みになっている
※写真はCPI(セブ)のダイニングと食事の様子






フィリピンの語学学校では、寮の滞在費に食事が含まれていることが一般的です。
朝食、昼食、夕食が提供され、食事の心配をする必要がありません。
日本人に馴染みやすい料理が用意されている学校も多く、健康面にも配慮されています。
食事の準備や外食を考える手間が省けるため、学習に集中することができます。
また、寮内で他の留学生と一緒に食事をすることで、自然なコミュニケーションが生まれることもあります。
韓国資本、日本資本が中心


韓国資本
CPI(セブ)
フィリピンの語学学校は、韓国や日本の資本によって運営されている学校が多いのが特徴です。
韓国も日本資本の学校も、多種多様ですが、特に厳しいカリキュラムが特徴のスパルタ式の学校は韓国資本ならではのスタイルです。
日本資本の学校は、日本人に合ったプログラムや手厚いサポートが特徴の学校が多いです。
また、セブでは、最近は台湾資本の学校が増えてきています。
最近増えてきている台湾資本の学校
- 日本人比率が少なく、多国籍な環境で英語を学べる
- 清潔で快適な施設が多い
- 厳しいトレーニングにより質の高い教育を提供している学校が多い
- 食事が比較的日本人の口に合う
-
IU English Academy(アイユーイングリッシュアカデミー)
- セミスパルタ式で、学校規則は厳しめ
- 新しい学校で施設や寮はキレイで快適
- 日本人がほとんどおらず、集中して英語を学べる環境
授業料+宿泊費 4週間:$1,350~ -
Winning English Academy オーシャンキャンパス
- 日本人比率が少なく、多国籍な環境で学べる
- ケンブリッジ公認のグレード別教材と充実した補助教材を使用
- 厳しい採用基準や包括的な研修システムで、講師の高いレベルを維持
授業料+宿泊費 4週間:$1,145~~ -
Winning English Academy シティキャンパス
- 日本人比率が少なく、多国籍な環境で学べる
- ケンブリッジ公認のグレード別教材と充実した補助教材を使用
- 厳しい採用基準や包括的な研修システムで、講師の高いレベルを維持
授業料+宿泊費 4週間:$1,095~ -
BTES(Brainy Tutelage English School)
- 豊富な指導経験のある教員陣による質の高い授業
- 豊富なプログラムを提供しており、幅広いニーズに対応
- 国際指標CEFRを基準に個々のレベルに合った授業を受けられる
授業料+寮費 4週間:$1,608~
フィリピン・セブ留学のメリット


- コストパフォーマンスが高い
- 英語が公用語だから講師の質が高い
- 会話力向上に効果的なマンツーマン中心
- 学校やコースの選択肢が充実
- リゾート地での勉強も可能
- 文化的な親近感があり、馴染みやすい
- 日本から近い
メリット① コストパフォーマンスが高い
費用がとても安い、ということが人気が高い理由の一つです。欧米留学の1/2~1/3程度の費用で本格英語が学べます。
レッスン内容、ボリュームとも充実しており、非常にコストパフォーマンスが高くなっています。
また、欧米と比べて物価が安いので、学費、食事、宿泊費などすべて込みの滞在費用を合わせても、欧米の半分程度の費用で収まります。
メリット② 英語が公用語だから講師の質が高い
フィリピンでは英語が公用語で、世界で3番目に英語を話す人口が多い国です。アメリカ統治時代に英語が浸透し、その後、国家として英語教育に力を入れ、公用語として採用されました。
一方、無数の島からなるフィリピンは多言語国家で、170もの言語が話されています。違う言葉を持つフィリピン人同士はたいてい英語で話します。とはいえ、英語は学校で教わる言語で、純粋なネイティブではありません。
これらの要素により、むしろ英語を教えるのが上手く、英語講師としての質が高く評価されています。
実際、米国のグローバルイングリッシュ社による「ビジネス英語指数」調査で、世界で最もビジネス英語能力が高い国としてフィリピンが1位に選ばれています。
また、フィリピンは「世界中のコールセンター」が集結しており、外国企業の英語応対の受け皿となっています。
ダイビングやビーチで名高いフィリピンには、海外から観光客や移住者が多く、国際結婚も盛んなため、店員もタクシードライバーも英語をよく話します。英語を母語とする若い世代も増えてきました。
メリット③ 会話力向上に効果的なマンツーマン中心
欧米留学では、一般的に10〜20人のグループレッスンが多いため、授業中に話せる時間が限られてしまう傾向にあります。
一方、フィリピンではマンツーマンレッスン中心の学校が多く、グループクラスも少人数制。英語を話す時間を多く確保でき、授業のコマ数も多いので、短期間の留学で集中的に会話力が身に付きます。
また、人前で話すのが苦手な方もマンツーマンレッスンなら人目を気にせず、気楽にスピーキングの訓練ができます。
メリット④ 学校やコースの選択肢が充実
フィリピンには数多くの語学学校があります。規則の厳しい学校、サポートの充実した日本人マネジャー在籍校、日本人比率の多い学校、少ない学校など、それぞれに特徴があります。
また、授業コースも、就職活動対策、ビジネス英語、TOEICやTOEFL、IELTSなどの試験対策、ワーホリの準備、親子留学、シニア向け留学など様々です。目的→ご希望に合わせて留学先が選べます。
マッチ・イングでは、フィリピン・セブの各学校の厳選した「3つの特長」を掲載しています。
メリット⑤ リゾート地での勉強も可能
フィリピンには美しいリゾート地が多く、勉強の合間にリフレッシュすることができます。
セブのマクタン島やボラカイ島など、ビーチリゾート地にある学校では、リゾート感覚の留学を送ることができます。
週末には、ビーチやフィリピンの自然に触れる、学校のアクテビティに参加して、楽しい体験をすることができます。
メリット⑥ 文化的な親近感があり、馴染みやすい
フィリピンと日本は歴史的・文化的に近い部分が多く、日本人にとって馴染みやすい環境です。
食事も米が主食で、日本料理店も多く存在するため、生活のハードルが低いのも特長です。
過去に日本がフィリピンを占領していた時期があり、一部には日本軍に対する否定的な感情が残っていますが、戦後、フィリピンの経済発展に寄与したことや、日本のアニメ文化の浸透もあって、現在は親日的な人が多いです。
メリット⑦ 日本から近い
日本とオーストラリアの間は約6,800キロ、アメリカは約10,000キロ離れており、フィリピンと比べると、移動の時間や費用の負担が大きくなります。
一方、フィリピンと日本はわずか3,000キロ、渡航は約4時間半~6時間程度なので、気軽に行けることが魅力です。時差も1時間と少なく、時差ボケに悩まされることもありません。
また、この近さが1週間からという短期間の留学を可能にしています。
留学は無理と思われていた社会人のゴールデンウィークやお盆休み等を利用した留学が可能で、小学生、中学生、高校生、大学生、親子留学、シニアなど幅広い年齢層の方が留学を実現しています。
日本~フィリピン間の主な直行便のある都市は以下です。
・マニラ間:東京、大阪、名古屋、福岡、札幌
・セブ間:東京、大阪
フィリピン・セブ留学のデメリット


- 生活環境が日本とは違う
- 講師は完全なネイティブではない
デメリット① 生活環境が日本とは違う
フィリピンは急速な発展を遂げ、年々生活環境が改善されています。しかし、インフラ整備がまだ十分ではないため、日本と同様の水準とはかけ離れている部分が少なくありません。
トイレが汚れていたり、シャワーの出が不安定、ネット速度の遅さ等、不便を感じる場面が多いです。
また、近代的なビルやコンドミニアム、豪華なショッピングモールがある一方で、スラム街のようなエリアや物乞いも目立ちます。
身の回りに注意していれば、普通に行動できて他国と比べてそれほど悪いというわけではありませんが、日本と比べると治安は悪いです。
日本と同じ快適さや便利さがないと我慢できないという方には厳しいですが、生活水準や文化の違いを楽しむ位の気持ちで臨むことができれば、発見や学びもあるでしょう。
デメリット② 講師は完全なネイティブではない
講師のほとんどは完全なネイティブではありません。
日常はセブ語やフィリピン語などを話しています。
フィリピン人講師の英語力は相当高く、またフィリピン人は公立の小中高校でさえ全教科を英語で学ぶ英語公用語の国で、英語の洋画やテレビ番組に字幕はありませんが、それでも英語ネイティブとはいえないでしょう。
初級から中級レベルの方にとっては、それほど気にする必要はないかもしれませんし、むしろネイティブじゃない講師だから、生徒がどこで苦労しているか理解してもらえる部分がありますが、上級の方は目的を明確にした上で学校選びが必要かもしれません。
※若いフィリピン人の中には、親が国際結婚をしていたり、友人が多様な国籍だったりすることで、英語ネイティブ(英語が母語)の人が増えています。
まとめ
フィリピン留学は、短期間で英語力を上げたい方や、コストを抑えながら留学を実現したい方にとって非常に魅力的な選択肢です。
ただし、事前のリサーチをしっかり行い、自分の目的やニーズに合った学校を選ぶことが重要です。
本記事が皆さんの参考になれば幸いです。
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