フィリピン・セブで病気になったり、怪我をした時、病院にかかるのは不安なものです。
英語があまり話せない方は、なおさらです。
そんな時、心強い味方がセブの総合病院内にある「ジャパニーズヘルプデスク」です。
日本人スタッフが日本語で対応してくれます。
私はフィリピン・セブに移住して7年目になり、何度か「ジャパニーズヘルプデスク」を利用しています。
このページでは「ジャパニーズヘルプデスク」のご利用方法をご紹介します。
また、この記事の最後には、「保険を持っていない。日本語対応がなくてもいいので、安く済ませたい」という方向けのおススメ病院もご紹介しています。
「ジャパニーズヘルプデスク」とは
「ジャパニーズヘルプデスク」では、受診の際、日本人スタッフが日本語でサポートしてくれます。
セブに数カ所ありますが、日本人スタッフが常駐しているのは、「セブチョンワホスピタル」と「セブドクターズホスピタル」の2つの病院です。
以下のサービスを全て日本語で対応してくれます。
- 診察予約
- キャッシュレス診察
- 病院内で同行してサポートしてくれる
- 医療通訳サポート
「ジャパニーズヘルプデスク」を利用した場合は、病院の受診料、薬代などに加えて、「ジャパニーズヘルプデスク」利用料がかかります。
海外旅行保険に加入している場合には、キャッシュレス診察が受けられ、ジャパニーズヘルプデスクの利用料も補償されます。クレジットカードに付帯の保険が利用できる場合も同様です。
私が診察を受けた時は、「海外療養費制度」を利用するための申請書類を持っていきました。
私は海外旅行保険に加入していませんが、毎年、日本に一時帰国しており、住民票は残して国保に加入しています。
このような場合、「海外療養費制度」が利用できると聞き、住民票のある市のホームページで申請書類をダウンロードして印刷しました。
海外療養費制度とは
海外で急なけがや病気のため入院、通院した場合、健康保険の保険者(健康保険組合、協会けんぽ、市町村など)が認めたときには、海外療養費として、支払った医療費の一部の払い戻しを受けることができます。
注意:現地では全額を現金で支払う必要があります。
給付の範囲
海外療養費の支給対象となるのは、日本国内で保険診療として認められている医療行為に限られます。
支給金額
海外療養費の支給金額は、日本国内で同じ治療をした場合の治療費を基準に計算した額(実際に海外で支払った額の方が低いときはその額)から、自己負担相当額を差し引いた額です。
参考:海外で入院、通院した場合の医療費はどうなるの?(ニッセイ基礎研究所)
「ジャパニーズヘルプデスク」の概要
「セブチョンワホスピタル」内の「ジャパニーズヘルプデスク」
「セブチョンワホスピタル」は、セブ州のあるビサヤ地方最大の最新の機器が揃っている病院です。
「ジャパニーズヘルプデスク」は、「セブチョンワホスピタル」裏手にある別棟の「メディカルアーツビル」の8階にあります。
病院名 | Cebu chong hua mandaue hospital (セブチョンワホスピタル マンダウエ) |
住所 | Mantawi International Drive, Subangdaku, Mandaue City, Cebu, Philippines 6014 |
診療科目 | 総合(歯科も含む) 予防接種、健康診断対応可(要予約) |
「セブチョンワホスピタル」ジャパニーズヘルプデスク | |
設置場所 | 病院内 809号室 |
電話番号 | +63-32-318-6057(日本語対応) |
オフィス営業時間 | 月-土 8:30-5:30|日祝休み |
「セブドクターズホスピタル」アクセスマップ
「セブドクターズホスピタル」内の「ジャパニーズヘルプデスク」
「セブドクターズホスピタル」は、セブドクターズ大学の附属病院で、高度な医療施設と技術を兼ね備えています。
セブ・ドクターズ病院の入り口は正面玄関と救急外来用の裏口の2箇所ありますが、「ジャパニーズヘルプデスク」は正面玄関の右手にあります。
病院名 | Cebu Doctors’ University Hospital (セブドクターズホスピタル) |
住所 | Osmena Blvd, Cebu City, Cebu 6000 Philippines |
診療科目 | 総合(歯科も含む) 予防接種、健康診断対応可(要予約) |
「セブドクターズホスピタル」ジャパニーズヘルプデスク | |
設置場所 | 正面玄関を向いて右側 |
電話番号 | +63-32-318-6057(日本語対応) |
オフィス営業時間 | 月-金 9:00-16:00|土 9:00-14:00|日祝、営業時間外は緊急外来で受付可 |
「セブドクターズホスピタル」アクセスマップ
「ジャパニーズヘルプデスク」利用の流れ ※「セブチョンワホスピタル」の例
「セブチョンワホスピタル」で「ジャパニーズヘルプデスク」を利用した場合の受診の流れです。
1.電話で予約
電話で受診可能な時間を確認した上で、予約を入れます。
その際には、病気や怪我の状況、保険の有無などを伝えます。
以下から対象となるものを用意しておきます。
- 海外旅行保険を持っている方は、保険証。
- クレジットカードに付帯の保険を利用される方は、クレジットカードとパスポート。
- 保険がなく「海外療養費制度」を利用される方は、日本で利用している健康保険(健康保険組合、 協会けんぽ、市町村など)の申請書をダウンロードするなどして用意します。
2.病院へ行き、最初の受付
「セブチョンワホスピタル」内の「メディカルアーツ」という建物の809号室に「ジャパニーズヘルプデスク」があります。
写真は駐車場からの入り口です。
これはコロナ下での手続きだと思います。(コロナ前に行ったときはこの手続きはありませんでした。)
入口から入ってすぐに検温、消毒をして、目的などを聞かれた後、2階で「レジストレーション」(登録証のようなものを)を受け取ってから目的地に行くように言われます。
この辺は英語のやり取りになりますが、不安な場合は、ジャパニーズヘルプデスクのスタッフに連絡をして来てもらうこともできると思います。
2階の会計のようなところで、申請書に必要事項を記入し、「レジストレーション」をもらい、8階809号室の「ジャパニーズヘルプデスク」に向かいます。
3.ジャパニーズヘルプデスクの受付
海外旅行保険やクレジットカード付帯保険を利用する場合、保険手続きのための書類に記入します。
保険会社とのやりとりはジャパニーズヘルプデスクが代行してくれます。
「海外療養費制度」を利用する場合は、用意しておいた申請用紙をスタッフに渡します。
申請用紙には、病状や診療の内容など医師に記載してもらう必要があります。
このような内容は、英語で記載するため、日本人スタッフが翻訳もしてくれます。
4.診察
問診、診察を行います。
医師はフィリピン人なので英語で話しますが、ヘルプデスクのスタッフが通訳してくれるので、安心して診察を受けることができます。
おそらく内科や小児科などについては、ここで診察が終わると思いますが、検査が必要だったり、他の専門医の診察が必要な場合は、検査室や他の医師の診察室に移動します。
その場合は、検査や診察の終了後にヘルプデスクに戻ってきます。
5.精算・会計
ヘルプデスクで精算し、料金を支払います。
海外旅行傷害保険やクレカ付帯保険に加入されている方は、診察料や薬代を支払う必要はありません。
「海外療養費制度」を利用する方は、全額を支払います。
6.薬を受け取る
医師から受け取った処方箋を持って同じ建物内の薬局に行き、薬を受け取ります。
薬の説明は英語ですが、ヘルプデスクのスタッフが同行して説明してくれます。
キャッシュレスではない方は、ここで薬代を支払います。