セブ最大の祭りの1つであるシノログ祭。
セブでは依然としてコロナ下のロックダウンが続いていますが、シノログ祭は2021年1月に通常とは形を変えて開催されます。
ロックダウン下でシノログはどうなるのか。
私はセブに移住して7年目になりますが、このような状況は初めてで、イベント関係者も対応に苦慮しているのではないでしょうか。
最近の地元の報道を元に2021年のシノログ祭に関する情報をお伝えします。
2022年のシノログ(Sinulog)情報はこちらをご覧ください。
セブ最大の祭り「シノログ」(Sinulog)とは
シノログはフィリピンの歴史に深く関わるお祭りです。
幼きイエスであるサント・ニーニョ(Sto. Nino)を祝うため、毎年1月に開催されます。
セブ島内に関わらず、毎年、世界各国からこのシノログ祭りを見に大勢の人が集まる大フェスティバルとして定着しています。
シノログ祭の目玉はセブシティのメインストリートで行われるグランドパレードです。
目を引くカラフルなコスチュームに身を包んだダンサー・チームが、サント・ニーニョ像を掲げながら音楽に合わせて「Pit Senor! Viva Sto. Nino!」と叫びながら練り歩きます。
このパレードは、様々な島や州、都市の代表者たちが参加。ダンスや写真、美女コンテスト、操り人形コンテストなど様々な部門で競い合い、素晴らしいパフォーマンスが堪能できます。
グランドパレードは1月第3日曜日の1日のみ行われますが、シヌログ祭は、その1週間前からスタートし、セブ最古の教会であるサントニーニョ教会でのミサをはじめとする様々な催しが実施されます。
セブでは、クリスマスや年越しが終わると、街中の装飾はシヌログ向けに変えられ、シヌログの音楽が至る所で聞こえてくるようになります。
子供たちが通う学校でも毎年、シノログ関連のイベントが行われています。
2021年のシノログ祭
2021年のシノログ祭は予定通り開催されるようです。日程は、2021年1月8日から1月17日まで。
シノログ2021年の最新情報~パフォーマンスが延期される(※1月10日更新)
The Sinulog Foundation Inc. (SFI) と運営委員会は、コロナの影響で、シノログのストリートダンスのパレードや儀式を4月に延期すると、1月9日に発表しました。
元々は派遣団のパフォーマンスを収録したものを1月17日に放映する予定でしたが、それも取りやめ、代わりにオンラインのミサや過去の派遣団のパフォーマンスが放映される予定です。
4月には、キリスト教到着の5周年記念行事があり、そこでシノログのパフォーマンスが行われる予定です。
参考
SunStarCebu(1月10日付)の報道
Cebu Daily News(1月10日付)の報道
以前の報道
Cebu Daily News(2020年10月3日付)の報道によると
セブ市のシノログ祭に関する計画では、コロナ対策として混雑を避けるため、以下のような様々な方策が盛り込まれています。
- 信者の伝統的な行列の混雑を避けるために車列のルートを検討している。
- ステイホームを奨励し、ミサのライブストリーミングを計画。
- 評議員がバーチャルグランドパレードを提案する。
SunStarCebu(2020年11月4日付)の報道では
シノログ祭の主催者やセブの副市長によると、以下のような変更点があるとしています。
- グランドパレードをオンラインで行う。
- グランドパレードへの派遣団あたりのダンサーの数を50人に制限し、使用する道具等の制限を行う。
以上をまとめると
まだ、正式決定ではないようですが、混雑を避けるため様々な場面でオンライン化が取り入れられる可能性があるようです。
また、ロックダウン下で海外からの渡航者も制限されているので、観光客はほとんどいないでしょう。
祭りは本来、生の臨場感が魅力なので、寂しいものになってしまいそうですが、地元にとっては伝統的で宗教的にも意味のある祭典なので、形を変えたとしても開催することに意義があるのでしょう。