フィリピン・セブに移住し、6年以上住んでいますが、危険な目にはほとんど遭ったことがありません。
もちろん、日本に比べれば、犯罪発生率は高いのですが、それなりに気を付けていれば大丈夫と思っていました。
ところが、今から1年位前、セブ移住後5年目の頃、なんと、自宅に置いていたノートPCを盗まれてしまいました。
少し油断していたという反省も込めて、実際の空き巣被害の状況をご紹介します。
私が住んでいる「ビレッジ」と呼ばれる住宅地
私が住んでいるところは、フィリピン・セブ島のマンダウエ市という都市にあるビレッジと呼ばれるエリアにあるアパートです。
マンダウエ市は、隣接するセブ市とともに日本人留学生多く、英会話学校が数多くある地域です。
ビレッジはサブディビジョンとも呼ばれる区画整理されたエリアで、そこに出入りするゲートが複数あり、ガードマンが24時間体制で警備を行っています。
外側は、塀などが設置されて不審者が出入りできないようになっており、安全が確保されています。
私の住んでいるビレッジ内には、公園やサリサリストア(日用品を売っている個人経営の小さな店)、小さな教会のような施設もあります。
日本人をはじめ外国人は、主にこうしたビレッジやコンドミニアムに住んでいます。コンドミニアムでもガードマンが警備を行っています。
ビレッジでは、安全性がある程度確保されているものの、セブに来た当初は、現地のフィリピン人に「家の施錠はしっかりとしておくように」とよく言われました。
住んでいるところが警備付のエリアなどと書くと、物騒に感じるかもしれません。
しかし、ふだんの生活では、外出時にスリや置き引きに気を付ける必要があるものの、危険な目にあったことはほとんどありませんでした。
PC盗難事件
今回、盗まれたPCはLenovo製のA4ノート。
自宅の2階の机の上に置いていたPCが、家族で出かけて家を留守にしていた半日の間に、何者かが侵入して盗まれたようです。
帰ってくると、机の上に何もなくなっていました。
PCどこに置いたんだっけ?
すぐにはピンとこず、ボンヤリと考えてしまいました。
そして、外出前のことを思いだし、頭を整理すると
やられたー!!
日本で購入し2年位使用。使いやすくて気に入っていたのでショックでした。
もちろん、日本語仕様のPCです。
犯人は何処かに売ろうと思ったのでしょうが、日本語PCはフィリピンでは売り物にならないでしょう。残念でした!
犯人の目星
犯人は分かりませんが、思い当たる節がありました。
自宅は、1つのアパートが2階建ての3世帯で構成されるテラスハウスで、私は2階でPCを使って仕事していました。
当時、家のすぐ隣で豪邸の新築工事があり、大勢の大工さんが出入りしていました。
ちょうど、足場を組んで2階の外装などの作業をしていました。
建設中の隣家との間は3~4メートル位の近さです。
我が家は、基本クーラーは使わない習慣で、窓は開けっぱなしです。
ですので、2階で作業している大工さんから、窓際で仕事をしている私は丸見え。PCも当然見えていたでしょう。
何度か目が合うこともありました。
机上のPCと窓はこのような感じです。(写真は現在のものです。分かりにくいですが、窓の外に見える白い壁の隣家は完成しています。)
室内は荒らされた形跡はなく、他に盗られたものはありません。足跡も残されてはいませんでした。
窓には枠や網戸があり、窓から入ることはできません。
短時間にピンポイントで狙い、1階から侵入して実行したのだと思いました。
鍵をかけ忘れていた裏口
それから家の中をチェックすると
なんと、裏口の鍵をかけ忘れていたのでした。
ふだんはちゃんと施錠しているのですが、その日に限って忘れていました。
その日は子供の学校のイベントがあったのですが、出発前は何かと慌ただしかったかもしれません。
裏手のベランダはこのように一応、塀があるのですが、網をよじ登れは、中に入ることはそれほど難しくありません。
鍵が開いていることを前もって分かっていたとは思えませんが、鍵を何とかしようと思っていたところ「鍵が開いていてラッキー!」と難なく入り込んだのでしょうか。
PCを盗まれたのもショックだったですが、何者かが家の中に侵入した様子を想像するとざわッとしました。
警察が現場を確認
その後、大家さん(フィリピン人)に付き添ってもらって警察に被害を届けにいきました。
(現地語のできる大家さんがいた方が何かと心強いため)
数時間後、警官5人ほどが来てくれて、現場を確認。
どのように先方に話したか分かりませんが、隣家側も確認してくれたようですが、特に何も見つかりませんでした。
そして、警官にも強く言われました。
「鍵はしっかり閉めるように」と。
おっしゃる通りです。ハイ。
大家さんの家でも空き巣!?
今回の騒動が終わった後に、大家さんから聞いた話です。
以前、大家さんの家でも留守中に家の中の金目の物が盗まれたことがあったそうです。
その時は、道具を使って鍵を壊され、侵入されたとのことでした。
鍵を壊した手口などから大家さんも、隣家に出入りしていた大工さんを疑っていたようでした。
そして、今回の事件によって確信が高まったと話していました。
フィリピンでは、新築工事はかなり長期間にわたり、工程ごとに様々な大工さん、職人さんが入れ替わりでやってきます。
彼らにもいろんな人がいて、気を付ける必要がある人もいるかもしれません。
大工さんだからといって疑うことはよくないと思いますし、現場仕事の賃金は日本とは比べ物にならない位安く、犯罪に走らざるを得ないという事情もあります。
ですので、お金を見えるところに置いたままにしておくなど、犯罪を誘発するようなことはしないようすることも必要です。
今回は、鍵のかけ忘れは大いに反省しました。
これは、日本に住んでいても同じですね。フィリピンなら余計に気を付けなければならないというだけの話です。
それから少し経った後、アパートの数カ所に監視カメラが設置されました。
セブの自宅でPCを盗まれた まとめ
警官が5人自宅にくるという、大事(おおごと)になってしまいました。
不注意と運が悪かったことが重なった結果だったと思います。
よく考えてみると、自宅に誰かが侵入することは、非常に危険なことですね。
PCが盗まれただけで済まないかもしれせん。
我が家は子供もいるので、セキュリティに対する意識はしっかりと持つようにしようと思います。