フィリピン・セブでの車検(エミッションテストまたはスモークテスト)の更新方法をお伝えします。
私はフィリピンに移住して7年目。車を所有して5年ほどになります。
これまでは、エージェントを使って年に1度の更新を行っていましたが、コロナの影響でエージェントが休業していたので、今回、はじめて自力で更新しました。
更新自体はそれほど難しいことはなかったのですが、コロナ下で、LTO(運輸局)の手続きで人数制限が行われていたため、結構ハードな内容となりました。
このページでは、2020年、コロナ下でのセブの車検更新手続きの詳細が分かります。
※追記~2022年最新情報
2022年2月に車検更新手続きをしました。
その際は、手続きの流れのステップ2の整理券の受け取りはなく、通常の流れになっていました。
今後もコロナの状況次第で流れが変わることがあると思います。
2024年の更新手続きについてはこちらをご覧ください
車検更新手続き(セブ・Jセンター内LTO)の流れ
私は、セブのJセンター内にあるLTOで車検更新手続きを行いました。
- STEP1
エミッションテスト(スモークテスト)と自賠責保険の手続き - STEP2
LTO(運輸局)で手続きを行うための整理札を受け取る - STEP3
LTO(Jセンター3階)で手続きを行う。
各手続き等の解説
では、それぞれの手続き等について解説します。
STEP1 エミッションテスト(スモークテスト)と自賠責保険の手続き
STEP1の概要
- 場所:Jセンター裏側(外)の「EMISSION TESTING CENTER」
- 必要書類:更新前のOR(Official Receipt)とCR(Certificate of Registration)
- 所要時間:15分程度
テストと保険の手続きの所要時間は、合わせて15分程度ですが。排気ガステストを装置1台で行っていたため、待ち時間が長く、待ち時間を合わせると90分程度でした。 - 費用:1,750ペソ(エミッションテスト500ペソ、自賠責1,250ペソ)
STEP1(EMISSION TESTING CENTER)の流れ
- エミッションテスト(排気ガスのテスト)と保険の手続き
- 車の基本的な装置のチェック
Jセンター裏手に「EMISSION TESTING CENTER」があります。
テスト待ちの車やバイクが多数ありました。
①エミッションテスト(排気ガスのテスト)と保険の手続き
マフラーに棒のようなものを入れた状態でエンジンを作動させて計測します。
保険の費用を支払い、手続きも行います。
受け取った書類(自賠責保険、エミッションテストの結果など)
②車の基本的な装置のチェック
「EMISSION TESTING CENTER」内は2つのブロックに分かれています。
①でエミッションテストを行ったのとは違うブロックで、車の基本的なチェックを行います。
ここでは、以下画像の書類に必要事項を記載して、担当者に渡すとチェックを行ってくれます。
ライトやワイパー、三角表示板(車が故障した時など、道路に置く赤い三角形の器具)があるかなどをチェックします。
提出した書類には、かなり細かいチェック項目がありましたが、簡単な内容のチェックだけでした。
私は三角表示板はもっていなかったので、「買っておくように」と口頭で注意されました。
それでも、チェックはパスしました。
STEP2 LTO(運輸局)で手続きを行うための整理札を受け取る
STEP2 は、コロナの状況次第で内容が変わる、または、必要なくなる可能性がありますので、ご注意ください。
整理札が無いので入れず
今回の手続きの中でこれが曲者(くせもの)でした。
①のエミッションテストを終えて、LTOに行くと、列があったので並んで1時間ほど待ってから、中に入ろうとしたところ、「整理札がないと入れない。朝の5時前に来て札を受け取るように」と言われました。
「マジ!?そんな無茶な」と思いました。
コロナ下で人数制限(私が行った時は1日100人)を行っているとのことでした。
「公的機関なのに無茶ぶり。他に方法ないのかよ」と思いながら、仕方なく、次の日に出直しました。
このようなことは、フィリピン「あるある」です。
翌日の早朝に並び、3時間半待つ
整理札は、朝の7時半から配ることになっていました。
朝の5時前から並んでいると聞いていたので、朝の4時半に行きました。
まだ暗い中、Jセンター裏側では、既に行列ができていました。
3時間半もの間、外で待ってようやく札を受け取りました。
番号は74番。まだ後ろにも大勢の人がいましたが、100人に制限していたようなので、受け取れない人もいたのではないでしょうか。
STEP3 LTO(Jセンター3階)で手続きを行う。
必要書類
- STEP1(エミッションテスト等)で取得した書類一式
- 更新前のOR(Official Receipt)とCR(Certificate of Registration)
- 2の(ORとCR)のコピー(提出用)
費用:2,329ペソ(OR更新費用)
朝の8時からLTOが開いていると聞き、待合用のスペースで待ちました。
番号順に入っていきましたが、進むのが遅く、入ることができたのは、なんと15:30。
外で整理券の行列に並んでから、実に11時間も経っていました。
今回はこんなに待つと予め分からなかったのでずっと待ってしまいました。
しかし、整理札さえ持っていれば、開いている時間なら何時でも入れたので、一度、家に戻って午後にでも戻ってくると良かったと思いました。
整理札を受け取ったら、番号が後の方であれば、相当な時間待つことになるので、LTOの開いている時間を調べて、遅めの時間(自分の番号が過ぎた後)に出直してくるのがおすすめです。
LTOでは、受付で必要書類を提出して費用(2,329ペソ)を支払い、自分の番号が呼ばれるのを待つだけです。
そして、新しいOR(Official Receipt)が交付されました。
CRは、更新はなく引き続き使います。
かかった費用の総額
かかった費用の総額です。約1万円程度でした。
エミッションテスト | 500ペソ |
自賠責保険 | 1,250ペソ |
OR(Official Receipt) | 2,329ペソ |
合 計 | 4,079ペソ |
まとめ
いやー、11時間以上も待つなんて予想外でした。
時間がかかったたとしても1日で済むと思っていましたが、結果的に2日ががりになってしまいました。
免許証など公的なライセンスや登録証の取得や更新では、並んで時間がかかることが多いですが、今回は特別かかりました。
コロナ下でやむを得ないのかもしれませんが、もっと効率的な方法はないものでしょうか。
地元のフィリピン人も黙々と従っていたのが印象的でした。
自力で車検の更新をする方の参考になれば幸いです。