フィリピンに入国、または、フィリピンから日本に帰国するための準備や必要なものについて、コロナの検疫関係を中心にまとめました。
2023年7月、新型コロナウイルスに関する水際措置は撤廃され、日本への入国の際の手続きは、ほぼコロナ前に戻り、留学や旅行がしやすくなっています。
- 在フィリピン日本国大使館
「フィリピン入国規則」として情報がまとめられています。 - 厚生労働省
「水際対策に係る新たな措置について」として海外から日本に戻る時に必要な情報がまとめられています。 - 外務省の渡航登録サービス
在外公館から緊急一斉連絡メールが届くようになります。
我々日本人が日本語で普段接している情報では、現地で災害等が起きた時に迅速で正しい情報が得られるとは限りません。登録しておくと現地国の日本大使館や領事館から情報を手に入れることができます。
渡航登録サービス「海外へ渡航される皆様へ」
新型コロナウイルスに関する水際措置は撤廃
2023年7月21日、ワクチン接種有無にかかわらず、フィリピンへの渡航者に適用されていた新型コロナウイルスに関する水際措置は撤廃されました。
これによって、日本からフィリピンへの入国に関する条件は、新型コロナウイルス発生以前の状態に戻りました。
外務省WEBサイト「フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応について」
フィリピンに入国時に必要なもの
- eTravelの登録
- 6ヶ月以上有効なパスポート
- 帰りの航空券(長期滞在の場合は注意が必要)
- 海外留学保険の加入(コロナ治療に対応したもの)
1. eTravelの登録
eTravelは、フィリピン政府に対してWEBサイト上で渡航情報を事前に申告するフォームです。
登録は無料です。
2022年12月、これまでの「eARRIVAL CARD」から「eTravel Registration」に変更されました。
(TRAZE アプリは不要となりました。)
eTravelはフィリピンに到着する 3 日前 (または 72 時間) 以内に入力する必要があります。
eTravel登録の手順
名前、生年月日、職業、パスポート番号、メールアドレス、滞在先ホテル名などを入力
出入国日、出発国、到着空港、ワクチン接種済みか、渡航目的、到着便情報などを入力
登録完了後、QRコードが発行されます。このコードを保存しておき、フィリピン到着時に提示します。
※偽サイトが多いので注意してください。
2. 6カ月以上有効なパスポート
パスポートの有効期間満了日を確認しましょう。
残存有効期間が1年未満である場合には,新しいパスポートに切り替えが可能です
(残存有効期間が1年未満となった段階でパスポートの切替発給申請が可能となります)。
現地トラブルや飛行機遅延などで帰国日が伸びた場合、現地で有効期限が切れてしまうと、パスポートの再発行または帰国のための渡航書が必要になり、手続きの手間がかかります。
残存期間には余裕があると安心です。
3. 帰りの航空券(長期滞在の場合は注意が必要)
帰りの航空券(許可された滞在期間に対応する出発地または次の寄港地への有効な乗り継ぎ/復路の航空券)が必要です。
フィリピン政府の公式サイトでは、許可された滞在期間に対応するチケットと書かれています。
参考:Travel to the Philippines(フィリピン大使館)
30日を超えて滞在する場合
フィリピンに入国するためには、原則30日以内に帰国または、第三国へ出国する航空券が必要で、30日を超えて滞在する場合は以下のいずれかのチケットが必要と言われていました。
- 帰国便の変更ができる往復航空券(OPENチケット)
- 実際の帰国日の往復航空券とは別に、30日以内でフィリピンから他の国へ行く最安値チケット(捨てチケット)
一部の語学学校の情報などで、長期滞在の場合も通常の帰りのチケットで問題ないとの話がありました。
この点について、「本当に問題ないか」を在日フィリピン大使館に問い合わせたところ、以下のような回答がありました。
It is best to have a return ticket within 30 days.
翻訳:30日以内の往復航空券がベスト。
なんともスッキリしない回答です。
前述の語学学校の情報は、フィリピンの入管局で確認したようですが、まだ、フィリピン当局の内部で統一されていないのかもしれません。
これでは、通常のチケットで大丈夫かもしれませんが、絶対とは言えないので、長期滞在の場合は30日以内の帰りのチケットを購入した方が安心かもしれません。
4. 海外留学保険の加入(コロナ治療に対応したもの)
フィリピン国内滞在中の新型コロナウイルス感染症治療のための海外旅行保険を必須としている語学学校も多いです。
※クレジットカード付帯の保険を利用することも可能ですが、補償限度額が低いため旅行保険が推奨されます。利用の際には、カード会社に条件等、内容をよく確認しましょう。
フィリピンから日本帰国時に必要なもの
- eTravelの登録
- Visit Japan Webに登録(※登録しなくても入国可能)
1. eTravelの登録
eTravelは、フィリピン政府に対して渡航情報を事前申告するWebフォームです。
2023年4月15日からフィリピンを出国する際にも eTravelの登録が必要となりました。
フィリピン政府は、これまでフィリピンへ入国する際に登録が必要だった「eTravel」を、本年4月15日以降、出国する際にも登録を必要とする運用に変更すると発表しました。
【領事班からのお知らせ】フィリピン出入国時の「eTravel」への登録について(運用変更)
- フィリピンから出発する旅行者は、出国予定時刻の72時間前から3時間前まで登録することができる。
- 登録後、出力されたQRコードのスクリーンショットを保存、ダウンロード、または印刷の上、航空機等への搭乗前、及びフィリピン出入国時に提示する必要がある。
eTravelの登録方法は、「フィリピンに入国するために準備が必要なもの」内のこちらをご覧ください。
3. Visit Japan Webに登録
Visit Japan Webは入国手続き「入国審査」、「税関申告」をウェブで行うことができるサービスです。
海外から入国される方のほか、日本に帰国される方も利用することができます。
2023年4月29日以降、入国の際の検疫手続きが不要となったの伴い、Visit Japan Webの検疫手続(ファストトラック)も廃止されています。
Visit Japan Webのアカウント作成はこちらのページから行います。
まとめ
検疫に関する内容は、最新の情報を入手しておく必要がありますが、入国の制限は緩和傾向にあり、フィリピンを訪れやすくなりました。
私はコロナ中も含め、現在フィリピン在住歴9年目。子供の学校構内以外の屋外では、ほとんどマスクはしないようになりました。
多くの方が常夏フィリピンを楽しんでいただけることを願っております。
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