【フィリピン・セブの治安】移住生活の危険は?日本人が住んでいる場所は?

フィリピンの市場
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「フィリピンは治安が不安な感じ。セブの生活はどうなの」

「日本人絡みの事件を時々、ニュースで見るが大丈夫?」

「銃の所持が認められているが、大丈夫?」

こうした疑問におこたえします。

フィリピンは、個人の行動や意識によっても違いますが、実感としてはそれほど危険な国ではないと思います。

このページでは、フィリピンの治安について、セブに移住し、6年ほど生活している私が実際の肌感覚を交えながら解説します。

また、「日本人はどのようなところに住んでいるか」についてもご紹介します。

フィリピン・セブの移住に関する情報(まとめ)はこちらをご覧ください

目次

フィリピンの治安の現状

在フィリピン日本国大使館の「フィリピンにおける安全対策(安全の手引き)」では、フィリピンの犯罪発生について以下のように書かれています。

フィリピンの犯罪発生率は,減少傾向にありますが,日本に比べればかなり高く,スリ・置き引き,睡眠薬強盗及び美人局(恐喝)等の邦人からの被害報告を頻繁に受けております。
(中略)
ミンダナオ島中・西部など一部地域は,日本政府は危険レベル3(渡航中止勧告)と定めています。マニラ首都圏等やその他の地域においても,テロ,その他の事案の発生に注意する必要があります。

引用元:フィリピンにおける安全対策(在フィリピン日本国大使館)

また、銃については、以下のように書かれています。

フィリピンにおいては,一般市民でも,警察への登録・許可制度に基づく合法的な銃の所持・携行が認められているため,銃器を用いた犯罪を生みやすい社会土壌があることを認識しておくことが非常に大切です。

引用元:フィリピンにおける安全対策(在フィリピン日本国大使館)

一方で、このようにも書かれています。

多くの場合,適切な注意と対策により,被害を避けたり小さくしたりすることは可能です。

引用元:フィリピンにおける安全対策(在フィリピン日本国大使館)

つまり、日本と比べると治安がよくない。また、銃社会であることも念頭に入れる必要がある。
しかし、適切な注意や対策を心がければ被害を避けることが可能としています。

確かにその通りです。
ただ、「邦人からの被害報告を頻繁に受けております」とありますが、実際にセブに住んでの感覚では、危険なゾーンや時間帯を避ければ、あまり神経質にならなくてもよいと思います。

「東南アジアの安全な都市トップ10」にフィリピンの3都市がランクイン

東南アジアの安全度ランキング(2020年)

順位 都市 安全指数
1 チェンマイ(タイ) 77.76
2 ダバオ(フィリピン) 71.92
3 シンガポール(シンガポール) 69.43
4 ハノイ(ベトナム) 61.75
5 ペナン(マレーシア) 60.76
6 マカティ(フィリピン) 58.96
7 バンコク(タイ) 58.83
8 イロイロ(フィリピン) 55.30
9 クチン(マレーシア) 54.32
10 バリ(インドネシア) 53.81

Numbeo Safety Index 2020を元に作成

都市によっても治安はかなり違います。

生活の質に関する情報を提供しているNumbeoの犯罪率に関する世界的データベース「Numbeo Safety Index 2020」によると、東南アジアで最も安全な都市トップ10位(21都市中)に、フィリピンの4都市(ダバオ、マカティ、イロイロ)が選定されました。
(※安全指数は高いほど治安がよいことを示しています。)

セブ市は12位(48.58)とトップ10位には入りませんでした。

2位のダバオは、ドゥテルテ大統領が市長を務めていた都市で治安が非常によいことで有名です。

ちなみに東京は77.36(全調査対象374都市中31位)と、マニラやセブと比べるとかなり成績がいいです。一方、ダバオは70を超えており、かなり良い感じです。

それにしても、東京より良い都市が30都市もあるのですね。

参考までに、1位はアブダビ(アラブ首長国連邦)、2位はドーハ(カタール)、3位は台北(台湾)でした。

各都市の治安に対する序列はこんな感じでしょうか。

良い← 東京 > ダバオ、マカティ、イロイロ > セブ > マニラ →悪い

フィリピン・セブの治安に関すること~日本いた時との違い

銃-イメージ

治安に関することで、セブに住む私が「日本にいた時と大きく違うなぁ」と思う部分をまとめました。

  • 銃の所持・携行が認められている社会のため、日常的に銃を見る(ショッピングモールや銀行などのガードマンなどが所持している)
  • 外出時は、スリや置き引きに最新の注意が必要
  • 一般の住宅(特に富裕層)でも塀や監視カメラを設けるなどセキュリティ対策に力を入れている。
  • ガードマンが24時間体制で警備を行っているビレッジと呼ばれる区画整理されたエリアがある。

確かに銃は怖いし、日本人が巻き込まれた事件のニュースが報道されることもあります。

ショッピングモールや銀行などの警備員も銃を所持しており、身近で銃を見る機会が多いです。

しかし、銃については、危険なエリアに行くわけでもなく、普通に生活していれば、あまり気になったことはありません。

ただ、スリや置き引きは多いようなので、気を使います。

例えば、リュックサックは背中ではなく、前側にして腕を通します。
財布や貴重品は、鞄の中で簡単に抜き取られないような場所に入れます。

日本人はどんな場所に住んでいるか

ビレッジゲート
ビレッジ入り口のゲート

日本人をはじめ外国人は、セキュリティ対策のあるコンドミニアムやビレッジに住んでいる人が多いと思います。

日本では馴染みの薄い「ビレッジ」は、「サブディビジョン」とも呼ばれる区画整理されたエリアで、そこに出入りするゲートが複数あり、ガードマンが24時間体制で警備を行っています。
エリアの周囲には壁などがあり、不審者が出入りできないようになっており、安全が確保されています。

また、コンドミニアムでもガードマンが24時間体制で警備を行っています。

私はビレッジにあるテラスハウス型アパートに住んでいます。
ビレッジ内には、公園やサリサリストア(日用品を売っている個人経営の小さな店)、小さな教会のような施設もあります。
ちなみに、野良犬や猫は至るところにいます。

地元の富裕層の一軒家にもガードマンがいて警備を行っています。そして、家の周囲を壁などで囲っています。

セブの私の場合は、ビレッジに住んでいると、ふだん危険を感じることはほとんどありません。

子供たちもビレッジ内だと自由に動き回ることができます。
この辺は、日本に住んでいる時と比べると、不自由かもしれません。

ただ、日本でも子供が被害者の残念な事件が時々報道されるように、どこの国も絶対に安全ということはあり得ないと思います。

日本人絡みの事件について

フィリピンの治安-犯罪イメージ

ふだんあまり危険を感じることはありませんと書きましたが、時々、日本人が被害者の凶悪事件が報道されることがあります。

フィリピンの首都マニラ近郊の住宅で、この家に住む82歳の日本人女性が手足を縛られた状態で死亡しているのが見つかり、地元警察は、現金が無くなっていることなどから、強盗殺人事件とみて捜査しています。

出典:フィリピン マニラ近郊の住宅で82歳日本人女性死亡 強盗殺人か(NHK・2020年8月3日)

日本人が被害者の場合、日本でも報道され、目立ちますが、フィリピンで日本人が被害者の事件がとりたてて多いということはないと思います。

また、最近では、フィリピンを拠点していた日本人の特殊詐欺グループが逮捕されるという報道がありました。

国家捜査局(NBI)と出入国管理庁は11日、ルソン地方ラグナ州ファミ町で、詐欺、恐喝、違法就労などの容疑で日本人の特殊詐欺グループの男8人を逮捕した

出典:特殊詐欺でまた邦人8人逮捕 ラグナ州でNBIと入管(まにら新聞 2020.2.13)

最近は、フィリピンやタイなど海外を拠点に活動する反社会集団も増えているようです。

また、日本人絡みではなく、フィリピン全体の話ですが、銃が認められている社会なので、当然ながら銃による殺人、強盗などの凶悪犯罪が起きています。

銃絡みの犯罪は、日本との大きな違いですが、危険な場所に行ったり、危険な人物に近づかない限り、神経質になる必要はないように思います。

フィリピン・セブの治安 まとめ

以上、フィリピン・セブの治安や日本人の住んでいる場所についてまとめました。

フィリピンに限らず海外生活では、安全対策、安全意識が欠かせません。
私の住んでいるセブでも同様ですが、過度に神経質にならなくても、普通に生活することはできると思います。

今回の記事は私の主観も多いですが、セブに来る方の参考になれば幸いです。

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