2023年10月29日(日)から、フィリピン・オランゴ島(Olango Island)に、セブ在住の家族5人(夫婦+中3長男+中1次男+小5長女)で4日間の旅行に行きました。
火曜の午前3時間(9~12時)は夫婦とも仕事をするワーケーションでした。
オランゴ島は、セブ国際空港のあるマクタン島から船でわずか15分程度で渡ることのできる島ですが、それほど観光地化されておらず、セブ島やマクタン島とは一味違う豊かな自然に触れることができる魅力的な場所です。
その様子を旅行日程順にご紹介します。今回は、旅行の1日目です。
料金等は1ペソ=2.6円で計算しています。
ワーケーションとは
ワーケーション – Wikipedia
「ワーク」(労働)と「バケーション」(休暇)を組み合わせた造語。英語圏の主要メディアは「workcation」と綴る。観光地やリゾート地でテレワーク(リモートワーク)を活用し、働きながら休暇をとる過ごし方。
セブ島からオランゴ島へ
セブからマクタン島の乗船場へ移動
私たちは5人家族でスーツケースなど大きな荷物があったので、自宅(セブ島マンダウエ市)からGrabの6人乗りの車で港へ向かいました。
ところが、マクタン島の乗船場(港)「Angasil Port(アンガシルポート)」は一部改修中でオランゴ島への便がないと言われました。
ショック…。
そこで、トライシクル(カート付きオートバイタクシー)でもう一つの乗船場「ヒルトンポート 」(Hilton Port)へ移動することになりました。
家族5人と大きな荷物なので、トライシクルなら通常、2台必要ですが、運転手に大丈夫と言われ、無理やり1台で行きました。
直前まで乗った快適なグラブ車と違い、お尻が痛くなりましたが、これはこれで楽しかったです。
- セブ島(マンダウエ市)➡マクタン島「アンガシルポート」
Grabで6人乗りの車を利用 料金 744ペソ(約1935円) - 「アンガシルポート」➡「ヒルトンポート 」
トライシクルで移動 料金 250ペソ(約650円)
マクタン島ヒルトンポートからオランゴ島へ
ヒルトンポートで、乗船チケットを購入。
大人子供関係なく、1人40ペソ104円+待合室に1人5ペソ13円でした。
待合室はひどい混雑ぶりで座れないくらいでしたが、ほとんどの人は違う船を待っていたようです。
チケット販売員にいつ船に乗れるか聞くと、すぐ乗れるからここにいないで港に進めとのこと。
今思えば、通過するだけとなった待合室料は払わず、待合室を通らずに船にまっすぐ行っても良かったかもしれません。
オランゴ島への船便は頻繁に出ているようで、満員になったら出発です。
なお、港の手前では、貸し切りの船やアイランドホッピングなど高額料金サービスの客引きが多いので注意が必要です。
オランゴ島の移動トライシクルの金額目安
オランゴ島の港に到着してから、我々は毎日トライシクル(座席カート付きバイク)にお世話になります。値段の目安は、ほぼ距離関係なく大人60ペソ156円、子どもはその半額。これを教えてくれた運転手さんを気に入り、彼とメッセンジャーで連絡を取って毎日お世話になりました。
オランゴ島にホテルはあるのか?
オランゴ島に宿泊した、と言うと、オランゴ島を知るフィリピン人や日本人には「あの島に泊まるところなんてある?」と驚かれます。
というのも、ホテル探しで有名なAgodaやブックドットコムで検索すると、いくつかは出てくるのですが、ホテルではなく、レンタルできる空き家ばかりです。自炊するか、どこかで食事しなくてはなりません。
都会で宿泊するなら、ホテルから出て食べるのは楽しみの一つですが、オランゴ島ほどの田舎になると、食事にありつけない可能性が高く、死活問題(笑)。
そのため、レストラン併設のホテルをお勧めします。これらはAgodaやブックドットコムには現時点では登録されていないので、グーグルマップでオランゴ島のレストランを検索し、そこから宿泊できるところをピックアップしていく方式しかないかもしれません。
オランゴ島のAirpaqs Cottages Grill & Restauranホテル
ホテル概要
事前に予約しておいたAirpaqs Cottages Grill & Restauranホテルに到着。ここに3泊しました。
オーナーのフィリピン人女性がいらしたので聞いたところ、オープンしてまだ一年(オープンは2022年)とのこと。facebookにレビューが多いので、てっきり長く運営されていると思っていました。
また、当初はご自身の家族(夫婦と子供3人)のためのプール付き別荘にするつもりだったそうです。お金持ちは発想の規模が大きいですね!
ここのプールは同じ島の他のホテルと違い、海水ではないから「口に入ってしまっても苦しくない」とのこと。他のホテルのプールが海水か否か真偽は確かめられませんでしたが、プールの水が海水だったら逆に驚きますね。
自然を生かした作りにこだわり、藁(わら)ぶき屋根の小屋を増やしていること、プールの向こう側の空き地を今後はキャンプ用地、その後はプールの拡張を計画していることなどをお聞きしました。
一晩の一部屋あたりの宿泊料金(人数分の朝食付き)
2人部屋(扇風機) | ₱1000=2600円 |
3人部屋(扇風機) | ₱1500=3900円 |
6人部屋(エアコン) | ₱3600=9360円 |
10人部屋(エアコン) | ₱6000=15600円 |
- 予約時に半額の事前送金が必要です。
- 2人部屋と3人部屋はマットレスが一つしかありません。3人部屋は、3人で寝るにはかなり小さいマットレスでした。
- 扇風機の部屋は、長袖を持っていき、扇風機を回しながら寝ると虫に悩まされずに済みます。
- トイレとシャワーは他のお客さんと共用かつドアがないのは文化の違いと割り切るしかないようです。他の日本人客とたまたま遭遇したのでどうしているか聞きましたが、やはり水着を着たままシャンプーしているとのこと。
- トイレットペーパーがないので、近くのサリサリで購入しましょう。サリサリでも売り切れが多いのでトイレットペーパーは最低一つは持参が必要です。
おいしい食事がいただけるレストラン付
レストランと併用の宿のため、この日から毎日、おいしい食事をいただくことができました。
Airpaqsの様子
- 住所:Libertad, Tingo, Olango Island, Lapu-lapu City, Cebu, Lapu-Lapu City, Philippines
- Facebook:Airpaqs Cottages Grill & Restaurant
- 場所:Googleマップ
Olango Island Wildlife Sanctuary(ワイルドライフ サンクチュアリ)
- 場所:オランゴ島の港からトライシクルで約20分程度
- 入場料:1人100ペソ260円(子供は50ペソ130円)
オランゴ島の魅力は手付かずの自然。自然保護区が数多くあり、ワイルドライフ サンクチュアリはその一つです。
世界で最も有名な渡り鳥の飛行経路 7 つのうちの 1 つで、Sanctuaryと呼ばれている通り、渡り鳥の楽園となっており、日本からの渡り鳥もいます。
以下はオランゴ島保護区全体の説明です。
オランゴ島鳥類保護区
オランゴ島の魅力は、920 ヘクタールのオランゴ島野生動物保護区で、シベリア、中国北部、日本からの渡り鳥の楽園です。
これらの鳥は、他の国の冬の気候から避難するためにオランゴ島に集まります。
この保護区は、フィリピンでこれまでに発見された渡り鳥の最大の集中を支えている。オランゴには 97 種の鳥が生息しており、そのうち 48 種は渡り鳥で、残りは島の留鳥です。鳥たちはオランゴを主要な燃料補給所および越冬地として利用しています。
鳥たちはオーストラリアやニュージーランドへ南下し、営巣地に戻る途中でこの島に立ち寄ります。頻繁に訪れる鳥の中には、チュウゴクサギ、ドウィッチャー、トウシャクシギ、チドリ、シギ 、オグロシギ、アカコブなどがいます。オランゴを訪れるのは、北半球ではちょうど冬になる 7 月から 11 月頃が最適です。
Wikipedia(Olango Island Group)の日本語自動翻訳
北半球が涼しくなる7月以降に来るべきで、かつ、12月以降は鳥はオーストラリアなどにさらに南下するためオランゴ島はシーズンではないのかもしれません。
オランゴ島は、広大なサンゴ礁の砂浜、マングローブ、海草床、沖合のサンゴ礁で構成される多様な沿岸生態系です。この島のマングローブ林はセブ州で最も広く、沖合のサンゴにはさまざまな海洋生物が生息しています。島はほぼ平坦で、暖かい海に囲まれ、部分的にモンスーンや強い貿易風から守られています。
ワイルドライフ サンクチュアリで受付を済ませて、保護区の概要説明のビデオを見た後、道を進むと、石橋と広大な眺めが広がります。
この日は晴れていて、美しい雲と相まって壮大な感じでした。
マングローブの森と静まり返った穏やかな海面が広がる中、石橋を進みます。
石橋の幅は細くて、ところどころ空いている箇所は、軽くジャンプしながら歩きます。
水は澄んでいて、小魚たちがたくさん見えます。
石橋は最終地点付近になると、整備された橋になっていました。
石橋の最終地点の展望台から見た風景です。裸眼では鳥はほとんど見えません。
双眼鏡が用意されていて、スタッフさんが説明してくれます。
鳥のほうの写真は、双眼鏡から見える鳥を双眼鏡を通してスタッフさんが我々のスマホで撮影してくれたものです。
スタッフさんが見せてくれた図鑑。実際にいた鳥です。
脇にそれた道もウォーキングできます。
砂浜になっていて、よく見ると、小さなカニ(赤色)とカニが潜む穴がたくさんありました。
- 住所:62XQ+Q3R, San Vicente, Olango, Lapu-Lapu, Lalawigan ng Cebu
- Facebook:Olango Island Wildlife Sanctuary
- 場所:Googleマップ
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