2022年12月17日から、フィリピン・ボホール島(Bohol Island)に、セブ在住の家族5人(夫婦+中2長男+小6次男+小4長女)で12日間の旅行に行きました。ボホールの観光地を自家用車で回り、週3日の各午前中3時間(火木土9~12時)は仕事をするワーケーションでした。
その様子を旅行日程順にご紹介します。今回は、旅行の7日目です。
ジンベエザメのウォッチング~TAUG WHALESHARK WATCHING AND SNORKELING
今日は家族みんなで朝5時に起きだしてカップラーメンを作って食べ、チェックアウトし、リラ(Lila)という地域に向かいました。目的はジンベイザメのウォッチングです。
ジンベエザメ
ジンベエザメは、テンジクザメ目ジンベエザメ科に属する唯一のサメ。ジンベイザメとも。サメや軟骨魚類としてのみならず、すべての魚類の中で現生最大の種で、鯨類以外での最大の動物。
世界中の熱帯・亜熱帯・温帯の表層海域に広く分布する。動きは緩慢であり、基本的には人にとって危険性の低いサメである。
食べ物は巨体に似合わず大量のプランクトン。
ジンベエザメウィキペディア
鯨のように大きいからか、英語では「WHALESHARK(クジラサメ)」と言います。
会場に到着したのは朝の8時頃で多くの車がすでにありました。早く行くほうが空いていてよさそうです。
大勢の人が次から次へと来ていました。
韓国人やフィリピン人が多く、西洋人の姿もちらほら見かけました。
体験は30分間で、料金は一人850ペソ(約2千円)。水中カメラも貸してもらえ、それも850ペソ(約2千円)でした。フィリピンでは安くない額ですが、体験したい人が多いことに感心しました。
実は、ジンベイザメツアーと言えば、セブ島(南端のオスロブ地域)が有名です。多くの日本人がセブに来るとそこまで足を伸ばします。でも、私たちは長距離運転が面倒で、行く予定はありませんでした。
今回、ボホール島で、予定のない時間帯にできることをグーグルマップで探したことで、思いがけず体験できることになりました。
ボホール島においては比較的新しいアトラクションで、認知度が低いため、待ち時間が少なく参加できるようです。
受付をすると、簡単なオリエンテーションがあって、注意事項などの説明を受けます。
ライフジャケットを着用して待機する人たち。
海へ向かいます。
参加者が乗る小舟は数台有り、それほど待つことなく海に出ることができます。
小舟に乗って、ホエールウォッチングの場所に向かいます。
船に乗ったのは5分程度の感覚でした。そのあたりですでに十分に深い海だったことになります。
船の上でシュノーケルと専用水中ゴーグルを装着します。
(シュノーケルとは)浅い水中を泳いだりする際に、水面から顔を出しての息継ぎをすることなく呼吸するための呼吸用具。パイプ状になっているシュノーケルの下部分(マウスピース)を口にくわえ、吸気口である上部分(アッパー)を水上に出して使用する。
シュノーケルとはwikipedia
ジンベイザメは5匹ほどいて、スタッフからプランクトンの餌(えさ)をもらっていました。
ジンベイザメについて、予備知識なく体験したのですが、思っていたよりもずっと大きくて、すぐ横にいると圧倒されました。とぼけた表情の離れた目に愛嬌(あいきょう)がありました。
ジンベイザメは魚を食べないので、小中の色とりどりの魚が安心しておこぼれの餌を目当てにジンベイザメに寄り添っていたのもかわいらしかったです。水は透明で、ずっと遠くの海底まで鮮明に見えました。
我々は酸素ボンベはないので水面に近い地点にいますが、ダイビングスポットだからか、酸素ボンベをつけている人たちも映っていましたね。
海上にスマホは持っていかないため、レンタルした水中カメラで撮影です。
撮影も我々ではなく、専属のフィリピン人スタッフが、我々の家族とジンベイザメだけを撮影してくれます。
70以上のビデオと写真を撮って、SDカードにデータを入れてくれました。
魚たちや海底の様子も興味深く、私(妻)が体験してみたいスキューバダイビングに子供たちも興味を持つきっかけになりました。
- 英語名:TAUG WHALESHARK WATCHING AND SNORKELING
- 住所:Barangay Hall, Lila, Bohol
- フェイスブックページ:Taug Whaleshark Watching and Snorkeling
- 場所:Googleマップ
ジンベイザメウォッチの会場横に、屋根付きの大きなバスケットコートがありました。
そこで、小学校低学年と思われる男の子がすごく上手に3ポイントシュートを決めるのでびっくり。
遊ぶ相手を探していたようで私たちにもボールをパスしてくれたので、バスケ好きな長男を中心にみんなで少し遊ばせてもらいました。
ブラッド・コンパクト記念碑(The Blood Compact )
ジンベイザメのウォッチング後、ブラッド・コンパクト記念碑に立ち寄りました。
フィリピンの歴史の授業で教えられており、セブの学校に通っている子供たちも知っている史実の一つです。
道路沿いのこじんまりとした場所にありました。
歴史上有名なボホールの酋長が関係していた血盟にちなんで、ボホールのタグビラランに記念碑が作られたようです。
ただ、血盟がいつ、どこで行われたかについては、歴史家の間で議論が行われているそうです。
compactという単語が使われており、「?」と思いましたが、小型のという意味以外に、契約,盟約という意味もありました。
- 英語名:The Blood Compact
- 住所:JVGH+XMM, J.P, EK Inting St, Tagbilaran City, 6300 Bohol
- 場所:Googleマップ
サンタモニカ教会(Santa Monica Church)見学
次に、移動の途中にあったサンタモニカ教会を見学しました。
ボホールには歴史のある大きな教会がたくさんあります。
また、人口の少なそうな集落的な場所にも小さな教会があります。
サンタモニカ教会は、19世紀頃に建てられた教会で、2013 年にフィリピン国立博物館によって重要文化財に指定されています。
歴史を感じさせる建物です。
天井に大きくて美しい壁画がありました。相当な手間をかけて描かれたことと思います。
周囲にマリア像もありました。
- 英語名:Santa Monica Church
- 住所:JX65+C2Q, Tagbilaran East Road, Alburquerque, Bohol
- 場所:Googleマップ
ランチ~Lantaw Native Restaurant Bohol
Lantaw Native Restaurant Boholでランチをとりました。
バーベキューチキンとごはんを5人分と、皆でシェアするグリルドポーク、イカのアドボなどを頂いて美味しかったです。一人当たり337ペソ(約800円)でした。
アドボとは、マリネを意味する単語。また、フィリピンの肉や野菜の煮込み料理の名称でもある。酢が使われることが多く、常温での保存性を高めた料理法であるといえる。語源はスペイン語で「マリネする」または「漬ける」を意味する動詞アドバルである。
アドボ(ウィキペディア)
ヒナグダナン鍾乳洞
午後、時間があったので、観光名所というヒナグダナン鍾乳洞(しょうにゅうどう)に行ってきました。
鍾乳洞の観光は、子どもたちが退屈しないか心配でした。成り立ちなどの知識を得ながら、自然の神秘を鑑賞するようなイメージだったからです。
でも、勉強の要素は全くありませんでした。
まず、中で泳げるというのです。入場料は1人50ペソ(約120円)で、泳ぎたい人は追加で一人75ペソ(約180円)払う仕組みでした。
そこで、先のジンベイザメツアーでびっしょり濡れた水着を持って鍾乳洞に入り、泳いできました。
鍾乳洞はなかなか壮大で、大きなつららでできた天井のようでした。
2箇所ほど穴が開いていて自然光が入っていましたが、それ以外は真っ暗で、ライトで照らしている状態です。
その中で安価で泳がせていただきありがたく思いました。
コウモリがたくさんいるようで、はっきりは見えませんでしたが鳴き声があり、影を何度も目にしました。
水は透明で綺麗でしたが、流れていないので、コウモリの糞(ふん)が多く含まれている気がして、泳ぐときは口をしっかり閉じていました(笑)。
- 英語名:HINAGDANAN CAVE
- 住所:JRG2+496, Bingag, Dauis, Bohol, フィリピン
- WEBサイト:Behold Bohol
- 場所:Googleマップ
シーフードの夕食~Tuna Terminal Seafoods Restaurant
グーグルマップで検索すると、一軒のシーフードレストラン(Tuna Terminal Seafoods Restaurant)の評価が高かったので夕飯はそこにしました。店の名前にツナと入っていて、まぐろ料理が多いです。
メニューは写真付きなので、外国人である私たちにはわかりやすくて助かります。
(写真奥から)魚のシシグ、ツナのナゲット、揚げ魚、ツナベリー、シーフードパンシット焼きそばを皆でシェアして食べました。
シシグが、ここでは珍しくマグロで提供されていました。通常は豚肉です。
さらに、シシグと言えば、必ず鉄板のようなホットプレートで提供されます。調べてみると、理由が分かりました。
(シシグに)豚の頭を使用したのは、アンヘレス市のクラーク空軍基地の売店からの余分な肉に由来すると一般に認められています。ブタの頭は、アメリカによるルソン島とビサヤ占領中にそこに駐留していた米空軍要員の食事の準備に使用されなかったため、安価に (または無料で) 購入されました。アリング・ルーシングは、豚の耳をグリルし、より大きな需要に対応するために頬の使用を追加したことで人気を博しました。このレシピは、クロッシングの隣の屋台のオーナーであるリカルド「バパン カドク」ディニオから学びました。シシグの進化同じくアンヘレスにあるレストラン Sugay’s のベネディクト・パミントゥアンが、サービングの際に豚の脂が冷めてラードにならないように、熱々のプレートをサービング容器として使用することを考えたとき、前進しました。
シシグWIKIPEDIA
魚のシシグも揚げ魚も美味しく、子供達は特にナゲットを気に入って食べていました。
揚げた魚の名はKatambak(和名アマミフエフキ)でした。日本語名もあったので調べたところ、小笠原諸島や琉球列島などの温暖な地域で食用となっているそうです。
一人209ペソ(約440円)でした。
セブンイレブンでソフトクリーム
夜の街を歩いて移動
子供たちが食後に甘いものを食べたいと言うので、車をレストラン駐車場に残したまま近くにあるセブンイレブンを目指して歩きました。
ボホール島に来てから渋滞とは無縁でしたが、島で最も都会であるこのタグビララン市に来たことと、クリスマス前であることが重なり、多少、車道は渋滞していました。そこで、夜の街を歩くことにしました。
向かう途中、この旅行で初めてショッピングモールを見ました。道路の反対側でしたが、周囲を明るく照らしていました。
なじみのソフトクリームを注文
食べたのは22ペソ(約50円)のソフトクリームで、注文の都度作ってもらえるものです。このソフトクリームはセブ市でも、SMセブシティやパークモールにある、いずれも食料品スーパーの前で安価で販売していて、我が家はよく食べています。
なお、後述する9日目もセブンイレブンでソフトクリームをいただきました。
そこは珍しく「バニラ」や、「バニラとチョコのハーフ」があるというのでみんなでそれらを注文。
でもバニラが白くなく、おいしいのですが味がちょっとチョコレートっぽかったので、たぶん材料を入れる時に混ざったのでしょう苦笑
日本人だからという理由で声をかけられる
セブンイレブン店内と店外で分かれて食べていると、日本人が珍しいからか、店にくるお客さんたちの視線を感じました。その後、それぞれ別のフィリピン人に話しかけられました。
店内で声をかけてくれた方は、愛媛県でうどん作りの仕事を1年間していたことがある若い男性で、現在もカラテ(空手)をやっていることで日本人と交流が多いという日本語が上手な方でした。
店外で声をかけてくれた方は警察署で働いていて、奥様の連れ子が日本人とのハーフだという筋肉質の男性でした。
日本人というだけで、話しかけてくださる方がいてありがたいです。
コメント