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「子供を英語バイリンガルにするには教育移住すればよい!と気づいた日~教育移住日記①」からぜひお読みください。
英語を早く上達させるために家庭教師
太郎と次郎は、入園してひと月後から、月~木の毎夕1時間、幼稚園内で先生によるマンツーマンのレッスン(家庭教師)を受けている。科目は英語と算数だ。
幼児に家庭教師なんて過剰だが、友達とおしゃべりできる日を早めるには、英語しか話さない先生を独占して、向き合ってもらうことが必要だった。我が子は、日本で英語を学んだことはない。
幼稚園の子供たちなら誰もが独占したい幼稚園の先生が、園が終わった午後3時~4時の1時間、我が子にだけ向き合ってくれるのは本当に贅沢だと思う。子供達が帰った後の教室をそのまま使うので、親のサポートや移動の煩わしさもない。
これで一人ひと月1万円弱。隣の姉妹校である小学校のお子さんは、その後午後4時から利用でき、小学生の場合はその日に出た宿題を一緒に見てもらえる。この幼稚園と小学校に子供を通わせる日本人ママ友に大人気の仕組みである。
英語の家庭教師内容
スタートして3か月が経ったところで、見学させてもらった。まず英語では、太郎はCVCワード(bigやhatのように子音+母音+子音というパターンで三つの文字からなる単語)を中心に勉強していた。
アルファベットの模型を使いながら、先生の後に続いて読んだり、スペルを並べたり、簡単な質問に答えたりしている。
次郎は色を英語で言う練習をし、スペルを学んでいる。次郎はまだ4歳になったばかりなので机について勉強できるか心配だったが、学ぶことが楽しいようで一時間ずっと集中できていた。
子どもたちは二人とも、先生が日本語を全く知らないことをすでに理解していて、英語が分からなかったり、自分の言いたいことがうまく言えなかったりしても日本語をはさまない。その点にも私は感心した。
移住当初、自宅では簡単な日本語も通じないメイドさんのことを「僕たちをからかっている!」と勘違いしていた。でも今は自分たちが話す日本語を全く知らない人が存在すると分かったのだ。
算数の家庭教師内容
算数では、太郎は足し算、引き算、虫食い状態になっているマスに数字を埋める問題などに取り組み、次郎は20まで数えたり書いたりを練習していた。
英語における算数は、例えば12ならtwelve(トゥエルブ)と読み、かつ、スペルを書けなくてはならない。
大人の私もしょっちゅう小切手にアルファベットで数字を書くのだが、正直苦手だ。例えば86,583ペソを小切手で支払う時は、数字のほか、「Peso eighty-six thousand five hundred eighty-three only」と英語で書くのだが、難しくていつも自信がない。
また、英語で数を考えるには、概念の切り替えが必要だ。12は日本語では十二と読むから、「10が一個と2」だと伝わる。でもトゥエルブにはそのような説明は含まれていなくて不親切に感じる。
また、12,000は英語では「トゥエルブ サウザンド」となり、「12個の千」と理解する。日本人の我々は「1万が1個と千が2個」と理解するのと大きく異なる。
数字では12,000と下から三つ目にコンマを入れて書くから、なるほど「12個の千」のほうが理にかなっているのかもしれないが、万の単位があり1万2千の表現が染みついている日本人には、特に口頭で言われると数字の大きさが全くイメージできない。
120,000(12万)とさらに一ケタ増えると、英語では「one hundred twenty thousand」だ。でも数字の大きさのイメージがわかず、イラっとしてしまうのは私だけだろうか?(苦笑)。
英語で数字を学ぶ我が子は、日本語で数字を読めなくなるかもしれない、とこの頃は心配だったが、「どちらの概念で数字を見るかで頭を切り替えられる」と後にわかるのだった。(続く)
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