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「子供を英語バイリンガルにするには教育移住すればよい!と気づいた日~教育移住日記①」からぜひお読みください。
日本同様、親に授業の協力を求められることがある。特に外国人である我々は、他の方に代わってもらうのが難しいことを頼まれる。英語で話すのは大変だが、我が子も英語を頑張っているのだから自分だけ逃げるのは忍びない。できる限り協力したいと考えている。
2歳児8人の前で英語のスピーチ
花子のクラスで「雪国の生活」について、私がスピーチした話題に触れておきたい。
花子たちは季節や天気に応じた暮らし方を学んでいて、私は雪を知っている保護者(北海道・札幌出身)として担任に依頼されたのだった。
「英語のスピーチなんて無理」と思わず首を横に振ったが、たかだか我が子を含む2歳児、8人の前で話すだけ。保護者の見学は無い。初スピーチに、これ以上恵まれた条件はあるだろうか(苦笑)?
我が子3人が、それぞれの状況で英語に立ち向かってがんばっているのを目の当たりにしているので、私だけ英語から逃げるわけにはいかなかった。この頃には私の英語力は向上し、幼稚園の先生と立ち話しをする分には支障はなかった。
当日、まずは雪の暮らしに必要な服装や遊び方を説明するため、パソコンのモニターに札幌で生活していた頃の花子たちの写真をたくさん映してみた。子どもたちは「ハナコ!」と指差しながら集中して見てくれた。
「さっぽろ雪まつり」についても説明し、大きな雪像は高さが15メートルもあり、4階建てビルと同じ高さだと話すと、先生は歓声をあげてくれた。キャラクターを模した雪像写真も用意していったので、子どもたちは喜んでくれた。準備と練習に力を入れた甲斐があった。
驚いたのは、スターウォーズの雪像写真を見たお子さんがいった言葉だ。
「The wallpaper on mom’s PC is a picture of Star Wars.(僕のママのパソコンの壁紙は、スターウォーズの写真だよ)」
私は「Oh, is that so?(へー、そうなの)」と相づちを打ちつつ、内心では「2歳でそれを英語で言えるのね!」と舌を巻いていた。日本人は、これをなかなか英語で言えない。
wallpaperなんて、学校で習わなかったし、日本人はみんな「カベガミ」って言うからだ。あ、カベガミって、英語のwallpaperをわざわざ翻訳した言葉なのね。
日本でいくら英語を「勉強」しても、この子たちに追いつけるはずがないではないか…。
次郎のクラスでも英語スピーチを
花子のクラスでスピーチが終わり、私は自己満足で、ほどほどうまくいったとほくそ笑んでいた。すると、年中組の次郎の担任から、日本食に関するスピーチと実演を頼まれた。
花子のクラスで引き受けたので、次郎のを断るわけにはいかなくなった(苦笑)。それに、今回は夫がメインパート(?)を引き受けてくれる。
我が家はその頃から、食事は夫が作るようになっていた。結婚する時、家事も育児も経済的にも、全て分担しようと約束したのに、日本にいる間、夫はサラリーマンだったので家事と育児は私の負担のほうが大きかった(あるあるです)。そのため、セブに移住してからは、夫が料理を担当するようになっていたのだ。
ちょっと話がそれるが、すべて分担は、夫婦にとってメリットが大きいと思う。
- 稼ぐことやワンオペの大変さを知り、互いを思いやれる
「俺が食わせてやっている」「全く育児を手伝ってくれない」など、自分が担う「稼ぐこと」や「ワンオペ」を相手に軽く見られている不満を多くの夫婦が持っている。
「半分ずつ夫婦」は稼ぐ、家事、育児のすべての分野を担当するので、どれも一人で背負うのは大変なことと理解できる。 - プレッシャーが小さい
稼ぎや家事育児を完璧にできる人はそんなにいないのに、「完璧」が当たり前と見られがちだ。
一方、半分ずつ夫婦は「稼ぎ、家事、育児を自分は半人前でいい」と気楽でいられる。 - 家族としてリスクが小さい
思いがけず失業したり、ケガをしたりしても、もう一方の大人が日々半分をになっていれば、家族がいきなり危機的な状況におちいることはない。「転職したい?私と子供に迷惑かけないでよ」「風邪ひいた?俺の夕飯どうなるのよ」はよく聞く話。 - 夫婦の会話が増える
仕事も家事も育児も、「相手にはどうせ分からない」「自分一人で決めていい」という発想がない。
新しい調理器具を買うときも、値段、タイプ、収納場所、本当に必要かどうかを夫婦で話し合ってから決めるようになる。
育児や仕事の相談もしょっちゅうで夫婦の会話が増える。
話を戻そう。夫がパフォーマンスとして、握らずに作るおにぎり、つまり「おにぎらず」を引き受けてくれた。その前の、日本食に関する講義は私がやることで合意し、当日を迎えた。
ほとんどのお子さんが「のり」を見るのも食べるのも初めてのようだったが、楽しくつくり、美味しく食べてくれた。
とうとうキター!小学校でスピーチ
2度あることは3度あると言うべきか…。ちょっと時間が飛ぶが、約1年後、太郎が小学校に上がってすぐ、全校生徒の前で「日本食」についてスピーチしてほしいと言われてしまった。
小学校に太郎を迎えに行くと、高学年のお子さんの英語を小耳にはさむが、早くて、長くて、私には聞き取れない。そんな子供達が、私の拙い英語のスピーチを聞くわけがない。さすがに最初はお断りした。
が、とにかく写真と資料をしっかり用意し、最後の質問コーナーは、質問の意味が分からなかったら聞き直せばいいと腹をくくって受けることにした。
結局は、皆さん礼儀正しく聞いてくれ、最後は数人から質問も出て、形になった。
◎スピーチの内容
- 日本人が世界で最も長寿であること。
- その理由の一つは、栄養バランスのとれた「和食」と思われること。
- 和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたこと。
- 「まごわやさしい」(豆、ごま、わかめ海藻、野菜、魚、しいたけキノコ、イモの7品目は意識して食すようにという教え)について。
- キャラ弁紹介。
◎質問された内容
- 「まごわやさしい」になぜ牛肉や卵が入っていないのか
- 日本人はみな食事に気を使っているのか
いや~、鍛えられましたわ。(続く)
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